柳瀬氏に対する愛媛知事の批判は正論
記者会見する中村時広知事(愛媛県公式YouTube:編集部) 地方重視というのに知事批判の愚 柳瀬・元総理秘書官が参考人質疑で述べた発言に対し、加計学園(今治市)を誘致した中村愛媛県知事が「真実を語っていない」と、痛烈に批判しました。長期政権を支える官邸官僚に対し、県知事が何度か真っ向から批判するのは異例です。加計学園誘致の舞台裏の複雑さが読み取れます。...
View Article誰も信じない財政金融政策の目標:いい加減な財政論者たち
現実離れした前提で計算 国家経済の基本は、しっかりした財政金融政策にあります。そのまた基本である財政健全化計画も、日銀の物価目標も、ほとんど信頼されなくなりました。立案した時から実現はとても無理と見られているのに、政府、日銀は数値目標の改ざんともいうべきことをやってのけてきたのです。...
View Article悪質タックルは傷害罪で警察へ
疑惑が深まる内田氏(NHKニュースより:編集部) 根が深い関係者の野望 アメリカンフットボールの定期戦で、日大の選手が悪質なタックルをし、関西学院選手を負傷させた事件は、傷害罪として警察の手で厳格に調べるべきだと、考えます。日大自身、関東学生連盟などが調査しても、身内に甘くなる可能性あります。第3者委員会を設けたところで、依頼主の意向が反映された報告書が提出される事例を何度、見てきたことか。...
View Articleトランプ化する安倍首相の政治手法
White House/Flickr:編集部 主要国で政治的道義が後退 森友学園、加計学園を巡り、新資料が次々に出てきて、安倍政権は連日、矢面に立っています。首相の苦悶する様子がはっきりうかがえる一方で、内心では「強気で行けば、窮状を突破できる」と思っているようにも見受けられます。その根拠は、政治倫理が欠如し、法の支配より自己主張を優先するトランプ米大統領の政治手法の影響です。...
View Article小細工にうんざりする国会論戦
参議院インターネット中継より:編集部 答弁の修正をつかない野党 森友、加計学園問題などを巡る国会論戦をみていると、安倍首相が微妙に答弁をしばしば修正しているのに、野党はなぜもっと鋭く追及しないのか不思議でなりません。...
View Article社説比較が示す新聞のモリカケ疲れ
検察ペースで誘導された流れ 森友学園への国有地払い下げ問題は、新聞の一面トップを何度、飾ったことでしょうか。大阪地検特捜部が財務省関係者らの不起訴処分を発表しました。検察審査会の場で取り上げられることがあっても、次第に国民の関心から遠ざかっていくのでしょう。「検察は不起訴へ」を1か月前から新聞が書き始め、検察ペースにあしらわれてきた感じです。...
View Articleモリカケが“結末”:責任論より権力維持が世界の流れ
首相官邸サイト:編集部 国家の生存競争が優先 森友学園問題で財務省が調査結果と関係者の処分を発表しました。戦後では、最大級の文書改ざんで、発端は小さな点みたいな話が国政最大の問題として国を揺るがせてきました。大阪地検の不起訴処分といい、財務省の処分といい、巨大化した点の最後は、また点のような結末です。...
View Article子を虐待死させた親は死刑に相当
亡くなった船戸結愛ちゃん(母親の優里容疑者のFacebookより:編集部) 鬼も泣く事件再び 「鬼も泣く」という表現が決して大げさでない虐待死事件が東京・目黒区で起きました。そのせいか、3年半前に書いた私のブログ「子の虐待死に親は死刑か終身刑」(2015年10月11日)にアクセス件数が急に増えています。前文を添えて、改めて私の考えをお伝えしたく、再録します。 (前文)...
View Article「子の虐待死は親を死刑」に多数の意見
Facebookより:編集部 死が待つ幼い命に差し伸べる手 ブログ「子を虐待死させた親は死刑に相当」(6月7日)を書いたところ、たくさんの方々からコメントが寄せられました。寄せられるコメントが通常、少ない私のブログにとっては、異例の多さです。「涙が止まりません。なぜ救えなかったのか」、「この親は悪魔。極刑賛成」など、怒りの意見が目立ちました。...
View Article加計理事長の会見社説は新聞の負け
NHKニュースより:編集部 メディアの非力を嘆け モリカケ問題の片方の役者である加計学園の理事長が記者会見を開き、そのしたたかな言動にメディアは、はぐらかされました。これまで姿を見せなかった人物だけに、各紙は一斉に社説で取り上げはしたものの、建前論を並べたてるばかりで、「だから読まれない」という社説ばかり、完敗です。...
View Article老人ホームの入居体験者が語る意外な弱点
足腰が弱るバリアフリー 2025年には、団塊の世代が皆、後期高齢者となります。新聞広告が不況を嘆くなかで、老人ホームの全面広告がでかでかと、紙面を飾っています。少なくともしばらくは、好況業種なのでしょう。私の知人が奥さんを亡くし、老人ホームに入ったところ、想像もしていなかった弱点に気がつき始めました。考えようによっては、それが生命を縮めるかもしれないのです。...
View Article非核化費用を日本はどう捻出するか
官邸サイト等より:編集部 財政赤字の拡大抑止には増税 米朝首脳会談でトランプ大統領と金委員長が、朝鮮半島の非核化を確認するとの共同声明を発表しました。非核化が本当に実現するのか評価が割れています。実現できなければ、膨大な非核化費用を日韓が引き受ける必要はなくなります。一方、安倍政権が本気で非核化を実現したいと思っているのなら、財源確保のために、増税の覚悟までしておくことが必要です。...
View ArticleサッカーW杯はルール違反の天国
大会公式Facebookより:編集部 スポーツというより興行 初のW杯8強を懸けて決勝トーナメントに進出、1回戦で惜しくもベルギーに破れました。「負けるが勝ち」みたいな戦法をめぐり、賛否が分かれたポーランド戦と打って変わって、今後の日本サッカーに期待を持たせる大健闘をたたえる声が内外から聞かれます。その頑張りで「負けるが勝ち戦法」も話題から消えていくことになるのでしょうか。...
View Article物価停滞をなぜ嫌う日銀の錯誤
日銀・黒田総裁(日銀サイトより:編集部) 国民は喜び日銀は悩む 新聞を読んでいて、しばしば目につくのが、黒田日銀総裁が苦悩の色を浮かべている写真です。浮かぬ顔というか、かつては自信満々だったのに、悄然とした顔つきに変わっているのです。金融政策で物価をどうにかできるはずだというのは思い込みで、間違いだと気づいたからでしょう。...
View Article大口病院の点滴殺人事件の深い闇
NHKニュースより引用:編集部 医療制度が生む寝たきり老人 横浜市の大口病院で起きた連続中毒死事件は、殺人容疑で逮捕した1人の看護師にすべてを押し付け、終わりにしてはならないと思います。2年前の事件発生当時、2か月で48人の患者が亡くなっているとの情報が飛び交いました。当然、不自然に思うべき院長は、何を感じ、何をしようとしたのか、その責任はどうなるのかですね。...
View Article日経の大記者が示唆した自社の欠陥
日経コーポレートサイトより:編集部 閉鎖型体質で経営刷新の限界 日経新聞の「本社コメンテーター」と名乗るからには、日経を代表する大記者なのでしょう。その大記者がオピニオン欄で「日本株、浮かぶ3つの異質」という日本企業論を、紙面の半分を使って論評(7月18日)していました。筆者は梶原誠氏といい、日経は「当社の看板ライター」と、紹介しています。...
View Article五輪マラソンは猛暑避け富士山麓走れ
富士山マラソン公式Facebookより:編集部 夏より秋開催がさらによい 異常気象による猛暑、熱中症の死者の報道に連日、接していると、2年後の東京五輪に重大な支障が出ないか心配になってきます。10月開催への変更を求める声も多く、「選手と観客に死のリスク」と、警鐘を鳴らす海外メディアもあります。今からでも再検討できる部分は変更したほういいですね。...
View Article石破氏の出馬宣言の新著に欠ける勇気
石破氏新著書影より:編集部 「政策至上主義」の表題が泣く 安倍首相の3選がもう確定してしまったかのような政治情勢です。岸田政調会長が総裁選不出馬を首相に伝え、先行きが固まりましたか。岸田氏が記者会見した時の表情は無念、残念、仕方ないかと、何とも歯切れが悪く、優柔不断そのものです。首相が禅譲を考えているとしても、将来、その器になれるかを危ぶむ人も多いでしょう。...
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