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Channel: 中村 仁 | アゴラ 言論プラットフォーム
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株暴落が示した日銀に対する「マネー市場の報復」

市場機能を封印してきたつけ 7月末の日銀の利上げ、植田・日銀総裁の「さらなる利上げ」示唆、それが契機になったような株価の大暴落、慌てた内田・副総裁の火消し発言と、続きました。日銀史上、まれにみる「日銀執行部の動揺」です。

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歴史の意味をぼかす「終戦の日」「先の大戦」という呼称

次世代にはピンとこない 天皇、皇后両陛下、岸田首相らは15日、全国戦没者追悼式に参列し、310万人の犠牲者を悼みました。新聞、テレビはみな「79回目の終戦の日となった15日」、「終戦から79年を迎えた15日」など、「終戦

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日銀に「市場との対話」を促すことの虚しさ

市場にサプライズするのは日銀 植田・日銀総裁は23日、国会の閉会中審査に出席し、「市場は引き続き不安定な状況で、極めて高い緊張感を持って注視する」と述べました。「高い緊張感」は言わずもがなの表現で、ほとんど意味がない。日

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大谷「43発-43盗塁」で分かった日本野球のダメな理由

真っ向勝負を逃げる 米大リーグ・ドジャースの大谷翔平(30)がメジャー史上初の「43本塁打、43盗塁」を達成しました。全国紙が一面トップの扱いをした快挙です。この調子が続くと、ベーブ・ルースをしのぐメジャー史上最高の選手

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USスチール買収にみる経営トップの国際感覚の低さ

大統領選という最悪のタイミング 日本製鉄による米鉄鋼大手USスチールの買収計画について、バイデン大統領が中止命令を出す方向だと、報じられています。すでにトランプ氏は「日本に買わせてはいけない。我々の製造業の遺産を取り戻す

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自民総裁選の上位2人は公開討論を経て決選投票に臨め

政策論争を避けるな 自民党総裁選は12日に告示され、過去最多の9人が立候補し、上位2人の決選投票にもつれ込むと、予想されています。これまでの決選投票では、派閥の領袖らの密室の駆け引きが行われ、順位の逆転もあった。閣僚、党

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大谷「50-50」で日本のプロ野球人気が下がる一方の危機

日本ははぐらかし野球を止めよ 米大リーグ・ドジャーズの大谷翔平(30)がやりました。メジャー史上初の「50本塁打、50盗塁」の快挙です。仕上げは3連続本塁打ですから、米国の野球ファンは狂喜しました。日本ハム出身ですから、

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自民総裁は上位3人の中では石破茂氏がベストの選択

高市氏では新たな混乱の始まり 自民党総裁選の決選投票で、石破茂氏(67)が高市早苗氏(63)を破り、10月1日召集の臨時国会で首相に選出されます。一回目投票で高市氏が議員票、党員票でトップにつけ、決選投票でも勝つのではな

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マネー市場の抵抗にあって挫折する石破新首相の改革

金融財政の正常化を嫌う市場 石破茂氏が新首相に選ばれ4日、国会で所信表明演説を行いました。新聞の見出しを拾うと、「生産性を上げ賃金増」、「成長経済目指し投資に力点」、「防災庁へ準備」などです。所信表明演説は新政権の願望に

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私も塩野義製薬の効かないコロナ治療薬の被害者

薬効なく急性肺炎、厚労省も「効かない」 私は5月にコロナに感染し、高熱を発し、近所の医院で診察を受けました。医師は「コロナにかかり、喉がやられている。よく効く薬が開発されている。1週間飲んでください」と、処方されたのが塩

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「森羅万象を司る」の幻想に染まる総選挙公約の錯覚

政府万能論を担ぐ首相ら 衆院選が始まり、世論調査では、早くも自民過半数割れか、自公は過半数維持かなどの予想が報道されています。新聞紙面1ページを埋め尽くす主要政党の選挙公約を読んでみると、政府が何から何まで手をだす、さら

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衆院内のねじれ、衆参のねじれで政治は長期停滞

安倍政治がもたらした敗北 衆院選で自民党が歴史的な大敗を喫し、立憲民主党、国民民主党が躍進し、自公政権が過半数割れをしました。メディアには「安倍政治の負の遺産」(政治学者・牧原出氏)が自民の敗北を招いたという視点が不足し

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大接戦どころかトランプ圧勝で世論調査も惨敗

日本メディアも米国情報を丸呑み 大統領選に対する米国の世論調査では、「全米では僅差(誤差の範囲という)ながらハリス氏優勢か。激戦7州は終盤まで激戦」(リアル・クリア・ポリテイクスによる多数の集計値)でした。結果はトランプ

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経済どころではない戦時優先に入った世界情勢

第三次世界大戦の予兆 日本を含め、各国は財政・経済の健全性を考えるどころではない戦時体制優先の時代に入ってしまったようです。ある統計によると、世界の紛争件数は23年が59件で、戦後最多になったそうです。トランプ氏が米大統

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右派の雑誌2誌の驚くほど大きい新聞広告のなぜ

ChatGPTに聞いてみた 月末になるといつもびっくりするのは、右派雑誌のHANADA、WILLの新聞広告の大きさです。雑誌広告としては、特に産経新聞が破格の扱いで、今月号(26日発売)はHANADAは全ページ(1ページ

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三菱銀の貸金庫事件で連想する日銀は政府の貸金庫

巨額の国債が詰まっている 三菱UFJ銀行で行員が4年半にわたって、貸金貨から顧客の現金や貴金属を盗んでいた事件が起きました。被害総額は時価10数億円だそうです。60人分の資産で、減っていることに気づいた顧客の問い合わせで

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USスティール買収失敗なら日鉄トップの辞任必至

政治的リスクへの感度が欠如 日本最大の鉄鋼メーカーによる米国の歴史的象徴・USスチールの買収は、ほぼ絶望的になりました。日鉄の副会長は「年内に買収完了できる」と、楽観的な見通しを語っていました。社運をかけて2兆円を投じる

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マキャベリを愛読していた読売主筆ナベツネさん①

恐れられる君主になれと 読売新聞主筆の渡辺恒雄氏が98歳で死去しました。すでに人物の大きさ、政界に対する影響力の大きさ、ジャーナリストとしての評価の仕方など、評伝が溢れかえっています。 読売新聞社でナベツネさんに直接、接

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マキャベリを愛読していた読売主筆ナベツネさん②

社内では異論を封じる 98歳で死去した読売新聞主筆の渡辺恒雄さんは、マキャベリの君主論を愛読していたということを第一回目で書きました。君主論の「君主は愛されるより恐れられるほうがよい」の箇所を、社内にいる記者たちは何度も

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マキャベリを愛読していた読売新聞主筆の人脈作り

歴代大蔵次官との懇談の場も 98歳で死去した読売新聞主筆のナベツネさんは、政界、官界、政治部を中心とする記者仲間、野球界、相撲界と人脈は幅広く、私が見聞したのはそのごく一部にすぎません。単に交友関係というより、戦略的に人

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