米国のシンボル・USスチール買収は日鉄経営陣の浅慮
政治リスクの懸念を軽視 日本鉄鋼メーカー、日鉄による米国のシンボルともいえるUSスチールの買収は案の定、トランプ、バイデン両氏の反対で暗礁に乗り上げました。日鉄の経営陣が政治問題化のリスクを甘くみた結果でしょう。 日鉄が
View Articleアカデミー賞司会者の「トランプ氏に一撃」にみる日米格差
政治権力批判に及び腰の日本 米ハリウッドで10日に行われたアカデミー賞受賞式で、著名な司会者のジミー・キンメル氏がトランプ前大統領を痛烈に皮肉る一撃を放ちました。「そこまで言っていいんかい」「そこまで言うのが米国メディア
View Article異次元金融緩和策の本当の出口は20〜30年先か
たどり着いたのは出口の入り口 日銀は、2013年から始めた大規模金融緩和政策の骨格を修正しました。植田総裁は「大規模な金融緩和は役割を果たした」としつつ、「緩和的な環境は維持する」と、矛盾するような発言をしました。 アベ
View Article神話と伝説にすがる皇位継承は女性軽視で安定を損なう
時代の流れを取り込みたい 連日のように能登大震災、政治資金の裏金疑惑の報道が溢れている中で、先日、「皇族数確保の具体策を検討/自民懇談会」という地味な扱いのニュースを見つけました。 とくに適齢期の秋篠宮佳子様が結婚するよ
View Article円安投機を招いているのは政府・日銀の不用意な言動
市場は疑心暗鬼の状態がよい 日銀が異次元金融緩和の枠組みを転換したのを、あざ笑うかのように円相場は27日、1㌦=152円目前まで下落(28日は寄り付き151円30銭)し、34年ぶりの円安水準を記録しました。 鈴木財務相は
View Article安倍派が自民党離脱・新党結成というエイプリルフール
安倍派追放の屈辱で居直り 毎年4月1日は嘘をついていい「4月馬鹿」の日です。新聞をみていたら、やはりそれらしきニュースが見つかりました。「政治資金問題を巡る安倍派幹部の離党処分などを不満として、旧安倍派の最大100人が自
View Article自民党の資金疑惑の「本丸」に遠吠えする新聞
解散・総選挙は遠のく 自民党は派閥の裏金事件を巡り、安倍派、二階派の計39人の処分を決めました。新聞各紙をみると、表現にかなりの違いがあり、新聞社のスタンスが反映されています。朝日は「自民裏金」、毎日は「裏金事件」と表現
View Article就職人気でまたニトリが1位、新聞・テレビは全滅
学生が読まない、見ない 学生の就職人気ランキングの文系総合で、家具・インテリアのニトリが昨年に続き第1位を維持しました。日経新聞と就職情報大手・マイナビが来年3月卒予定の大学生を対象にした調査の結果(3・9万人回答)です
View Article「被害者・大谷」なのに愚劣な発信が多すぎた情報化社会
情報もなく思い込みを垂れ流し 米メジャー・リーグで活躍するスーパースター、大谷選手の通訳を巡る事件で、米連邦捜査局は12日、水原一平を銀行詐欺容疑で訴追しました。連邦検事は「大谷氏は被害者とみなされる」と明言、私はほっと
View Article1㌦=155円に政府の本音は「円安のほうが心地よい」
「断固たる措置」は口先だけ 円安が進むたびに、財務省は「行き過ぎた投機的動きには断固たる措置をとる」と強調してきました。財務省所管の為替介入というげんこつ(断固たる措置)を振り上げたものの振り下ろさないのです。 政府がけ
View Article日本経済は八方塞がりで身動きに苦しむ
「新しい資本主義」は空念仏 円安が止まらず25日、1㌦=155円台後半にまで下落、株価も3万8000円割れの大幅安になりました。日銀が25、26日の金融政策会合で0.25%程度、緊急に金利を引き上げ、財務省が為替介入(円
View Article立憲全勝、自民全敗も政策思想を欠く空白の争い
政治空白と円売りの連動を懸念 衆院3補選で立憲民主党が3勝、与党の自民党が3敗しました。「岸田首相の政権運営に打撃」、「自民1党優位体制に崩壊の予兆」、「岸田首相では次期衆院選を戦えない」との声が強まっています。日本の政
View Article「こどもの日」はこどもでも読める社説を書こう
工夫する新聞は増える 5月5日の「こどもの日」の大きなニュースは、子ども(15歳未満)の推計人口が1401万人(総務省推計)だったことです。前年より33万人減り、43年連続の減少です。 12-14歳は317万人に対し、0
View ArticleNHKニュース編成が示すG7最下位の報道の自由度
大谷選手、能登震災、那須町殺人の3点セット NHK「ニュース7」(夜7時定時)は毎晩、ほとんど見ています。11日は「能登半島震災、那須町の夫婦殺害事件、大谷選手の活躍」に加え、北朝鮮による日本人拉致問題を巡る国民集会が主
View Articleコロナ闘病記:重症化、急性肺炎、救急搬送、緊急入院、2週間
肺破損で酸素供給生活の後遺症 コロナウイルスが感染症法第5類に移行し、油断していたら、感染し、重度の急性肺炎(後で判明)になりました。ある晩、身動きが取れなくなり、もがいていても、もがいても手足が全く動かない。そのうち朝
View Article続・コロナ闘病記:肺損傷で酸素不足、せん妄、無声状態
酸素補給器が必携に 5月19日(日)の未明に救急車で病院に搬送され、2週間、入院しました。退院できたものの、自宅ではしばらく酸素補給装置付きの不便な生活です。私の場合、コロナウィルスが急性肺炎を起こし、その肺機能が元通り
View Article続々コロナ闘病記:慢性の誤嚥性肺炎が重症化の引き金?
ウイルスに突かれた弱点 私は毎朝、朝刊社会面の死亡記事に目を通します。何歳くらいの誰が亡くなったかを知るためです。死因に誤嚥性肺炎という表記がしばしば目につくようになりました。以前は、あまり見かけなかった表記です。特に8
View Article第4回コロナ闘病記:退院後初の検診で朗報「7月上旬解放」
携帯ボンベでバス初乗り コロナウイルスによる重症の急性肺炎にかかり、立川相互病院に救急車で搬送され、丸2週間入院していました。退院したのが6月1日で、昨日の11日に退院後初の検診にいってきました。結論は「次回検診の7月9
View Article異次元金融緩和の最終的な出口は2、30年先か
国債減額は出口の入り口 日銀は金融政策決定会合で、長期国債の買い入れを減らしていく方針を決め、7月に規模を決めることにしました。その規模は「市場参加者の意見を確認しながら計画を作る」、「1、2年程度の減額計画を決める」と
View Article国際情勢は重大なのに政治部は空疎な記事を乱造
駆け引きより政策論争を イタリアでG7(先進国首脳会議)が先日開かれ、7人の首脳のうち6人が来年も参加できるか分からないと指摘されました。岸田首相、バイデン米大統領、マクロン仏大統領らです。G7が1975年に開かれ約50
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