日経は「日銀総裁人事の誤報」の検証記事の掲載を
昨年末には消えていた「雨宮総裁」 政府は14日、植田和男氏ら3人の正副総裁案を国会に提示しました。直前になって日経が「日銀総裁、雨宮氏(日銀副総裁)に打診。政府は与党と最終調整」(6日)と、スクープ風の記事を掲載しました
View Article「カルロス・ゴーンを歓迎したい」と言った豊田章一郎氏の経営思想
「ライバルがいないと社員は緊張しない」 トヨタ自動車の社長を10年務め、米国進出を成功させ、経団連会長にも就任した豊田章一郎氏が97歳で亡くなった。私の現役時代、何度か懇談する機会があり、豊田氏の率直な経営思想に2度、驚
View Article「安倍晋三回顧録」で語らなかった日本経済の国際的地位の下落
袋小路にはまったアベノミクス 『安倍晋三回顧録』が発売1週間で15万部というベストセラーになっています。「憲政史上、最長政権はこうして作られた」「36時間にわたる未公開インビューの全記録」と本の帯にあります。 安倍氏は強
View Article政治主導の財政膨張を警告する独立機関の設立を望む
異次元金融緩和の修正と両輪に 植田和男日銀総裁の就任によって、異常な金融政策は徐々に修正されていくだろうと期待します。そこに立ちはだかるのが政治サイドで、財政膨張しか念頭にないらしく、金融正常化をストップさせようとする圧
View Article白川前総裁が再三の異次元緩和批判、日銀史上初の異変
「回顧録」は歴史の検証に不可欠 白川方明・前日銀総裁が国際通貨基金(IMF)の季刊誌で、10年も続いた黒田総裁による異次元金融緩和政策に対し、「効果は控えめ。長期の緩和は生産性向上へ悪影響をもたらす」と批判しました。 「
View Article悔しさをにじませた黒田日銀総裁10年の去り際
副作用どころでない構造変容を招く 植田和男氏を日銀総裁とする人事案が国会で同意されました。一方、2期10年間、総裁を務めた黒田東彦氏は、最後となる定例の金融政策決定会合後、記者会見に臨み、「金融緩和政策は成功だった」と語
View Article新聞・テレビは政治的公平性における圧力の有無を検証せよ
本質的な問題の議論が必要 放送法の政治的公平性(第4条)の解釈と政治的な経緯を巡り、安倍政権時代に作られた総務省文書が波紋を広げています。与野党が対立し、高市氏の議員辞職要求、首相官邸からの圧力の有無、総務省文書の真偽、
View Article日銀OBが新刊で異次元緩和の恐ろしい結末を警告
緻密な分析で黒田氏を痛烈に批判 黒田日銀総裁の退任に向けて、10年に及んだ異次元金融緩和を総括する出版物、解説やインタビュー記事が多数、発表されています。黒田氏自身、日銀自身が「本当のところはどうなっているのか」の検証を
View Article出版物にもインフレが波及し新書は続々1000円を突破
返品率の改善で価格を抑制せよ 世界インフレが日本にも波及し、2月の食料品は7.8%上昇し、1978年以来、46年ぶりの伸びとなりました。知識の食品である出版物も相当な値上がりで、1000円を超す新書が急増しています。 新
View Article政治的介入の有無の検証なき放送法の議論は不毛
核心を外した国会審議と新聞社説 総務省が2014-15年に作成した放送法に関する行政文書を巡り、政治的公平性の解釈が変更されたのか、政治的圧力がかかったのか、文書は捏造だったのかなどが曖昧のまま、国会は後半に入りました。
View Article黒田日銀総裁は不都合な事実は無視して退任
再び先進国の最下位の経済成長率 黒田日銀総裁の退任は異例づくめになりました。先進国最長の異次元金融緩和、10年という在任期間の長さ、実質経済成長率の先進国最下位転落、他国に例をみない桁違いの国債保有残高、出口政策に背を向
View Article就職人気で新聞・民放テレビが全滅、ニトリ1位の驚き
学生の関心事の如実な推移 日経新聞とマイナビ(就職情報)が24年3月卒業予定の大卒者を対象にした就職希望調査をしたところ、ニトリ(家具、インテリア)が第1位に躍りでました。上位の常連だった生損保、メガバンク、商社を抑えて
View Articleバフェット氏に便乗した日経新聞の相場操縦術の是非
金融不安対策で大展開の紙面 「米著名投資家」「投資の神様」と様々な尊称を欲しいままにしているウォーレン・バフェット氏が11日に12年ぶりに来日しました。日経新聞は1面トップで単独インタビュー記事を掲載し、「日本株投資を拡
View Article植田新総裁にはマネタリズム否認の政策検証を求めたい
物価上昇は金融政策の成果ではない 植田新総裁を迎えた日銀は大規模金融緩和を維持しつつ、1999年以来、25年間続いている緩和策の検証を決めました。植田氏は98年から2005年まで日銀審議委員を務め、ゼロ金利政策のスタート
View Article「子どもの日の社説」は子どもに読んでもらう工夫が必要
旧態依然とした社説のスタイルを破ろう 私は「子どもの日」(5月5日)を取り上げる社説を書くのなら、子どもが読める工夫をして欲しいと願ってきました。やさしい文章で、子どもが音読できるように、ふり仮名もふってくれるといいと、
View Article異次元金融緩和策を続ける日銀には隠し事が多い
「見えるか化」で緩和の代償を示せ 植田・日銀新総裁は過去25年間の金融政策について多角的なレビュー(検証)をすると明言しました。大いに期待するとして、それにしても異次元金融緩和の結果や効果はもちろん、その裏側に隠れている
View ArticleチャットGPTの衝撃を直視しない日本の新聞は衰退する
大新聞から個新聞への転換 人と会話しているような文書を生成する対話型AI(人工知能)サービス「チャットGPT」などに対して、議論が沸騰しています。なかでも紙の新聞に頼っている新聞界の危機感にはただならぬものがあります。
View Article国債発行額の上限を法律で定める米国を日本は見習おう
財政再建は財務省の謀略とみた安倍氏との違い 米国の国債発行額の法定上限を引き上げることで、バイデン大統領と野党・民主党が基本合意に達しました。日本のメディアは交渉が決裂すれば、米国債が債務不履行(デフォルト)に陥り、マネ
View Article「藤井七冠」も喜べない主催社・朝日新聞の経営状態の悩み
紙面は踊れど進む空洞化 将棋の藤井聡太竜王(20)が20歳10か月で渡辺明名人(39)を破り、名人位を獲得、史上最年少で七冠を制覇しました。20歳の青年がこのような偉業を成し遂げられることに多くの国民が喝采しました。 名
View Article池上彰氏もChatGPTも著作権侵害を気にしない点で似る
規制しようにもグレーゾンが多い 人間が作ったような文章、画像を作成する生成AI(人工知能)フィーバーが起きています。AIは人々の暮らしに浸透し、技術、社会、経済、政治を含め、時代を変える「100年に一度の衝撃」になるかも
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