「朝日新聞政治部」は新聞協会賞にのめり込み墓穴
利害関係者が身内で決める協会賞のおかしさ 朝日新聞の記者だった鮫島浩氏が福島原発事故をめぐる「吉田調書」報道(2014年)の責任(誤報に近い誇大報道)を取らされて結局、21年に退社しました。同氏は近著「朝日新聞政治部」(
View Article大蔵省全盛期の吉野良彦元次官の死去が物語る官僚像
後輩の次官を怒鳴りつけた硬骨漢 大蔵省(現財務省)の事務次官だった吉野良彦氏が91歳で死去しました。財務省のドン(ボス)といえば、長岡実氏(事務次官を退官後、最後は東証理事長)が有名で、吉野氏はその後を継ぐドンでした。
View Article改造内閣に対する新聞のスタンスの読み比べ
統一教会問題や国葬ではもっと本音を 岸田首相は第二次改造内閣を発足させました。新聞各紙は「骨格維持、再登板、派閥配慮」(朝日)、「物価高、エネルギー、政策断行内閣」(日経)などと表現しています。 旧統一教会問題が表面化し
View Article忖度官僚らが学びたい仕掛けの大きさ
忖度官僚らが学びたい仕掛けの大きさ これは、官僚が与党や官邸と対等の立場で動けた、あるいは動いた時代の物語の一つでしょう。自民、民主党の大連立などを仕掛けた影の役者の動きの全体像はあまり知られることはありませんでした。
View Article高橋容疑者とAOKIの五輪汚職を防ぐ方法はあった
電通式のビジネスに犯罪の原点 参院選が終わったら、旧統一教会と政治家の相互依存、東京五輪のスポサー契約を巡る贈収賄など、尾を引きそうな問題がぞろぞろと浮上してきました。このうち五輪汚職は構図は単純で、組織委員会が監査体制
View Article警察庁長官、県警本部長は辞職でなく解任が至当
歴史的な重大事件なのに遅く甘い処分 安倍晋三・元首相が街頭演説中に銃撃、死亡した事件で、中村警察庁長官と鬼塚・奈良県警本部長は25日、それぞれ辞意を表明しました。政治史に残る国際的な大事件なのに、最高幹部の処分は遅い、甘
View Article新聞の夕刊を廃止し経営合理化の一助に
朝刊以上に発行部数が激減 新聞の夕刊の内容が急速に劣化しているように思います。経営的にも、編集面でエネルギーを割けなくなっているんのでしょう。だらだらと、発行を続けるのではなく廃止し、経営合理化の一助にすべきでしょう。
View Article円安加速で「日本円の葬送行進曲」を奏でる日銀
まるで「円の国葬」ではないか 130円台前半まで戻した円は再び下落に転じ、1ドル=140円をつけ、24年ぶりの安値を記録しました。米FRB(中央銀行)のパウエル議長は「経済に影響が出てもインフレ抑制を優先する」構えで、政
View Article自民党の「統一教会」調査は法治でなく人治で逃げる
企業なら第三者委、政治家は自己申告 自民党が所属する国会議員と旧統一教会との関係に関する調査結果を発表しました。接点があったのは179人で、「一定の関係」があった121人については氏名を公表しました。 この問題の論点・視
View Article五輪汚職の拡大で札幌冬季大会は早期の断念が賢明
IOCの却下も不可避か 東京五輪を舞台にした贈収賄汚職は底知れぬ広がり見せ、竹田恒和・前JOC(日本オリンピック委員会)会長、森喜朗・元首相(組織委会長)を参考人として東京地検特捜部が事情聴取しました。 このトップの二人
View Article英女王国葬は大英帝国の残像、安倍国葬は戦後政治史の一断面
比較することの意味と無意味さ エリザベス英国王の葬儀が19日、ロンドンのウエストミンスター寺院で行われ、日本からも天皇、皇后両陛下が参列しました。来週の27日に非業の死を遂げた安倍・元首相の国葬が行われます。 二つとも国
View Article世界の実験台にされている日本の円安と金融・為替政策
長期戦略なき小手際の対応ばかり 大規模金融緩和の継続と利上げ回避を日銀総裁が記者会見で発表中に、円は1㌦=146円に迫り、慌てた政府は24年ぶりの円買い介入を実施しました。140円台前半まで円は戻したものの、介入の効果は
View Article有識者に欠ける防衛力強化会議の不思議な委員構成
増税キャンペーンが狙いか 政府は防衛力の抜本的強化に向けて自衛隊装備、予算・財源を議論する有識者会議を設け、30日に初会合を開きます。発表されたメンバー10人の顔ぶれをみて、防衛力強化の専門家があまりにも少ないことに驚き
View Article新聞・テレビが報道しない本の凄まじい値上がり
1000円を超す新書が続々 読書の秋です。資源高、円安でこの秋は値上げラッシュです。主な食品、飲料メーカー105社では、6500品目が平均で16%値上げされるとのことです。企業間物価は10%も上がり、消費者物価に波及して
View Article官邸機能の地下シェルター化を考えない防衛力増強は愚策
首相の私邸住まいも禁止に 北朝鮮が9日、弾道ミサイル2発を発射し、今年は25回、9月下旬以降では7回計12発という高頻度に達しています。9日は青森上空を通過し、太平洋に落下しました。精度が上がっており、その気になれば、日
View Article新聞週間の自画自賛の新聞論は世論調査の歪曲
社説は不要か、羅針盤機能を失う 秋の新聞週間を迎え、各紙は自画自賛の大きな編集特集を組んでいます。「新聞報道は正確、信頼できる」(読売)、「揺れる時代の羅針盤、確かな情報に重大な責務」(日経)と、新聞の評価、役割を強調し
View Article週刊誌は小室・眞子さま夫妻の報道を検証すべき時だ
識者にも合理的良識を求める 小室圭さんが米ニューヨーク州司法試験に3度目の受験で合格しました。ほっとした人が多いでしょう。民間人になっているのだし、これで生活が成り立っていくのでしょうから、もうそっとしておいてあげるべき
View Article高齢者向けピアノ教室の発表会に出演した体験記
五感を使いボケ防止に絶好 ピアノなどの音楽教室は少子化による経営難を乗りきる対策として、高齢者の受講生を歓迎しています。ピアノ教室は子供向けだったのが、おとな歓迎の路線に力を入れるようになってきました。 私も思い切って沿
View Article財務官の先輩、後輩に酷評される黒田日銀総裁の破綻
「新しい資本主義」より「新しい政治」が必要 政府は29日、物価高対策、円安対策などを盛り込んだ一般会計で約29兆円の総合経済対策を決めました。日銀も同じ日に大規模金融緩和を維持することを決め、巨額の赤字国債の発行を支える
View Article消えた新聞広告「尋ね人」、増える「ペット探し」にみる世相
人よりペットとの絆が大切 新聞広告「尋ね人」は世相を映す鏡でした。「太郎、連絡を待つ。父」、「花子、心配するな、すぐ帰れ。母」、「次郎、父病気、会いたし。兄」など、社会面の片隅にほんの一行載る広告には、社会の歪み、悩みが
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