黒田日銀総裁に向けた財務官OB2人の指摘
金融緩和の出口はあるのか 米欧がインフレを警戒して、長期にわたる大規模な金融緩和から抜け出そうとしています。日本では、史上空前の財政拡大が異次元金融緩和と直結しており、日銀は身動きが取れず、もがいています。 13年4月か
View Article未成年皇族をめぐる週刊誌報道を叱る宮内庁の未熟
「いかがなものか」は的外れ 秋篠宮の長男、悠仁さまの高校進学先について、週刊誌報道が騒がしく、宮内庁が苦言を呈する見解を公表しました。 悠仁さまは現在、お茶の水付属中3年です。伝統的な進学先の学習院ではなく、提携関係にあ
View Article権威主義という政治用語は誤解を生む
「強権的な政治国家」と呼ぼう 新聞、テレビ、書物によく登場する権威主義という政治用語が気になって仕方がありません。「中国、ロシアなどの権威主義の国」というのは止めて、「強権的な政治国家」と呼ぶようにすべきです。 政治学で
View Article隠れ値上げ加えた物価はもう前年比2%上昇
実態との誤差がある政府統計 駅前のスーパー、西友は品揃えが豊富、価格も安く、週に何回か買い物に行きます。セルフレジ(店員でなく、お客が自分で決済)の流れはよく、しかもカード決済をすると、3%OFFだからうれしい。コロナ対
View Article高梨沙羅選手失格の全責任はコーチ陣にある
お涙頂戴のスポーツ・ジャーナリズムに失望 北京冬季五輪のスキージャンプ混合団体で、高梨沙羅選手がスーツの規定違反で失格となり、日本にとっては反省すべき点が多いはずです。私もテレビ観戦中に失格を知り、「どういうことか」と驚
View Articleテレ朝社長が「経費の私的流用で辞任」に絶句と驚愕
またもお座なりの内部調査 テレビ朝日の亀山慶二社長が突然、辞任したと発表されました。巨額とはいえない経費の私的流用、社用車の私的使用などが解任の理由です。社会倫理を訴える報道機関で起きた不祥事に「何これ」と絶句します。
View Article将棋のタイトル戦は五冠とか八冠とかなぜ多いのか
全盛期の新聞が競って創設した歴史 藤井聡太竜王が王将戦で4連勝し、史上最年少の19歳6か月で5冠を達成しました。「藤井時代、比類なき強さ」「八冠が視野に」「全タイトル制覇への夢が膨らむ」と、新聞は絶賛しています。 人工知
View Article朝日新聞OBの主導で珍しく安倍政権を称賛する検証本
長期政権維持の政治手法に焦点 朝日新聞の元主筆が主宰するシンクタンクが「検証 安倍政権 保守とリアリズムの政治」と題する本(文春新書)を出版しました。400㌻の分厚い検証本で、安倍氏をはじめ54人の政治家、官僚にヒアリン
View Articleウクライナへの派兵、進駐、進軍、侵攻、侵略のどれ
入り乱れるジャーナリズムの表現 ウクライナ情勢が緊迫し、各新聞とも1面トップの扱いです。軍事情勢についての表現は、これまで見られなかったほどまちまちで、読者や視聴者が混乱しています。 派兵、進駐、侵攻、進軍、侵略などが見
View Articleプーチン排除のシナリオを練ることこそ必要だ
政権崩壊の始まりを予感 「誰もプーチン大統領を抑えることができない」、「プーチンは批判に動じていない。19世紀の帝国時代を復元した21世紀の皇帝になりたいと願っている」、「過去の多くの侵略者のように致命的に行き過ぎた」。
View Article侵略直前に載った駐ウクライナ日本大使の無神経な挨拶文
前例踏襲で天皇誕生日のお祝い ロシアのウクライナ侵略という情勢下で、各国の大使たちの活躍も報道されています。日本の駐ウクライナ大使は何をしているのだろうかと、日本大使館のホームページを覗いたところ、あまりの無神経さに驚き
View Article台湾情勢を展望し、中国経済の成長鈍化を歓迎したい
経済記事に安全保障感覚が必要 中露の関係強化に後押しされ、ロシアのウクライナ侵略が続く一方で、中国経済の減速が報じられています。私は歓迎すべき傾向だと思っています。日本のメディアには、例えば「人口の少子化は中国の経済成長
View Articleウイルス感染の偽装警告詐欺にあわやの体験記
片言の日本語から不審察知 ウクライナ情勢が緊迫化する中で、米欧機関やアノニマス(匿名のハッカー集団)がロシアにサイバー攻撃をかけ、政府や軍組織の機能マヒを狙っています。一方、ロシア側はフェイク・ニュースをネットに流し、ウ
View Articleプーチンの侵略戦争が民主主義陣営を覚醒させる
脆弱な政治体制を再建する好機 プーチンの侵略戦争の暴虐ぶりをリアルタイムでテレビ、ネットを通じて、世界が注視しています。戦争映画でも見るように、独裁政権による戦争の非道さを目の当たりにするのは人類史上、戦争史上、初の体験
View Article日銀は「物価目標2%達成」の公約を守り、利上げで円安に歯止めを
金利機能の回復で財政膨張も修正を 米国がインフレ抑制に向けて金利引き上げに踏み切り、今年7回の利上げを想定しているとの姿勢を示しました。市場に大胆かつ明瞭な方針を伝えました。一方、日銀は18日の金融政策会合で「現在の金融
View Article人生の最終段階では「病院に行くな」と医師が助言
点滴、人工呼吸器は意味ない 医師兼作家が自分の体験を踏まえて書いた「上手な死に方」を説く新刊を読み、「うーん」と、何度もうなりました。「医師がそんなことまで言っていいのだろうか」、「でも本当はそうなのだろう」と思いました
View Article権威なんかないのに露大統領を「権威主義」と呼ぶ大新聞
強権主義か専制主義がよい バイデン米大統領が26日、欧州訪問を締めくくる演説でウクライナ危機を民主主義と強権主義の戦いと断じ、プーチン露大統領を「この男が権力の座に居座ってはならない」と強い調子で非難しました。 連日、ウ
View Article日経の調査報道の新手法が示唆する新聞の生き残る道
データ分析ジャーナリズムに活路 読者の新聞離れが急速のうえ、コロナ対策の影響で情報源との接触が細り、新聞記者の取材力が低下し、新聞社は四苦八苦です。コロナ危機やロシアが仕掛けるウクライナ戦争の記事を満載し、かろうじて紙面
View Articleロシア専門家の大間違いが目立つウクライナ侵略の予測
橋下批判などより大事なこと ロシアのウクライナ侵略の残虐ぶりは目を覆うばかりです。首都キーウ近郊で地元住民ら何百人もの遺体がみつかり、地雷を仕掛けられていた遺体もあった。次々に流れてくる映像が示すのは、歯止めがかからず人
View Article安倍氏の依頼で出版社に掛け合った朝日記者の軽率さ
記者は政治家の代行業ではない 朝日新聞の著名記者の行動が批判の的になっています。安倍元首相の核シェア(共有)論を巡るインタビュー記事が絡んだ問題ですから、SNSやネット論壇でも賛否が沸騰しています。 ネット社会では断片的
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