東京五輪はまるで東京大空襲の警報下の運動会
手遅れで中止できない 東京都に4度目の緊急事態宣言が発令される中で、東京五輪が2週間後に開催される予定です。まるで東京大空襲の空襲警報が鳴っている最中に、大運動会を強行開催する光景です。 蔓延防止措置をとっていれば、新型
View Article迷走が続く新型コロナ対策の根源は菅首相にある
何でもやれとの指示に逆らえない 新型コロナ対策で、菅首相はなりふり構わず、「できるものは何でもやれ」と連日、閣僚や関係省庁に檄を飛ばしている姿が想像できます。 連日のコロナ対策の迷走は、焦燥感を強めている菅首相の指示の乱
View Article「白鳳復活の全勝優勝」という軽薄な報道に失望
大谷絶賛の裏には米球界の計算 大相撲名古屋場所で、6場所連続休場明けの横綱白鳳が45度目の優勝を飾りました。新聞は「白鳳伝説まだ続く」「白鳳鬼の形相」(読売新聞)と、絶賛しました。白鳳と準優勝の照ノ富士は2人ともモンゴル
View Article五輪含め国家の設計図を書けない日本人
金融財政もエネルギーも 国家経済の基本は、最近、発表されたばかりの財政金融政策とエネルギー戦略(環境問題を含む)です。数字合わせにすぎないことをすぐに見抜かれる。菅政権はそんな設計図しか書けていません。 そのことを中心の
View Article少ないコロナ死者数に首相が言及しない不思議
質問しない記者も不勉強 新型コロナ対策のために、緊急事態宣言の対象地域を拡大することについて、菅首相は30日、記者会見をしました。死者の減少に触れればいいのに、感染者数の拡大ばかり強調するため、国民の不安は増しています。
View Article五輪があぶり出した日本問題の検証が重要
閉幕しても五輪問題は終わらない 東京五輪では、競技場内の選手たちの躍動美の素晴らしさに酔いました。一方、競技場外の運営では、多くの問題が浮上し、多くの論点が浮き彫りになりました。五輪史上に残る大会となるでしょう。 運営側
View Article帰省の自粛でなくUターン就職の契機にしたらよい
「社会的実験」の視点を持とう 新型コロナの感染拡大は「予測不可能な大転換の時代を生きる」(世界の賢人が語る未来/講談社現代新書)契機ともなるはずです。 お盆シーズンの帰省も、単純に自粛を求めるのではなく、故郷を見直し、東
View Articleコロナ危機下で政策論争が不在の自民党総裁選が再び
時代遅れの政治体質を変えよ 9月末の任期満了に伴う自民党総裁選に向け、岸田前政調会長、下村政調会長、高市前総務相らが立候補の構えを見せています。 総裁候補の人気投票では下位か、泡沫扱いの人物ばかりなのが不思議です。しかも
View Article形だけの自民総裁選が選ぶのは「暫定首相」
菅氏延命で喜ぶ野党連合 横浜市長選で自民党が惨敗しました。民意がこれほどはっきり、政権に「NO」を突きるつけることはそう度々、あることではありません。 菅首相の地元、しかも首相が全面的に支援した小此木・前国家公安委員長の
View Articleアフガン退避の失策は菅政権に重大な責任
大使、大使館員は早々に海外に離脱 新型コロナ対策、東京五輪パラリンピック、自民党総裁選による政治空白が重なる中で、日本は信じ難い失策をまた重ねています。アフガニスタンからの邦人、外国人スタッフの退避作戦の出遅れによる失敗
View Article眞子様の結婚はもうそっと見守るのが賢明
女性宮家創設の障害なくなる 秋篠宮家の長女眞子さま(29)が小室圭さん(29)と年内に結婚することになりました。2人の固い決意と、「婚姻は両性の合意のみに基づく」とする憲法24条の規定を尊重する形に至り、「やれやれ」のニ
View Articleなぜパラリンピックで中国の国歌ばかりが流れる
圧倒的に多い金メダルの政治学 東京パラリンピックが終わりました。メダル獲得数の一覧表を眺めていて、中国のメダル獲得数が群を抜いているのに驚きます。 「表彰台から流れてくるのは中国の国歌ばかり」とやっていたのは、どこかのテ
View Article政局報道で月刊文春が不発弾3発の惨状
菅首相の挫折で読み筋が狂う 総合月刊誌の雄を自認する月刊文芸春秋10月号は、雑誌研究史に残る大失態を演じました。菅首相をめぐる総裁選という大テーマを満載したところ、少なくとも3本が不発弾ないし誤爆となりました。 文春は1
View Articleそっと見守ってあげる皇室報道もメディアの役割
宮内庁の調査不足は叩かない週刊誌 「小室圭さんが帰国し、来月に眞子様と共同記者会見に臨む見通し」とのニュースが昨日、流れました。NHKは「ニューヨークの大手法律事務所から就職の内定を伝えられた」とも報道しました。 昨日は
View Article首相公選制で政治の活性化はできないものか
総裁選を眺めるだけのもどかしさ 自民党総裁選は前年に比べ、様変わりしています。説明能力に欠けた菅首相を退陣に追い込んだのは世論の力でしたし、女性候補2人が加わったのも世論の反映でしょう。 4人の候補の平均年齢は約60歳で
View Article選挙が民主主義を弱体化させていくという逆説
空回りする金融財政政策 自民党総裁選の4候補はいずれも、「経済を成長軌道に戻すのが先で、成長あっての財政再建」の考えです。アベノミクスが経済成長をもたらさず、出口の見えない金融財政の悪化を招いたことへの検証も反省もありま
View Article政治ジャーナリズムは世襲政治をもっと疑問視しよう
政界に生き残る旧システム 自民党総裁選で岸田文雄氏が当選し、来月4日の臨時国会で第100代目首相に指名されることになりました。政界を支配する世襲政治の構造が今回も、はっきりみてとれました。 政治、外交、経済、社会などの世
View Article大谷の本塁打王を阻んだ「米国らしさ」のなさ
申告敬遠は二塁打の扱いにせよ 米メジャーリーグで大活躍の大谷翔平選手は、手の届きそうだった本塁打王を逃しました。断トツに多い申告敬遠(事前申告による故意四球)でバットを振らせてもらえなかったことが大きな原因でしょう。 日
View Article温暖化懐疑論者はノーベル賞級のモデルを示し反論を
温暖化対策の難しさが議論を曲げる 米プリンストン大の真鍋淑郎氏ら3人がノーベル物理学賞を受賞します。地球温暖化を科学的に予測する研究が世界で評価されました。2、3度の気温上昇でも、気候の大変動がもたらされる。 壮大な気候
View Article財務次官の寄稿文で揺れる岸田内閣の迷走
政策を検証しない政治のツケ 矢野財務次官の寄稿「このままでは国家財政は破綻する」(月刊文芸春秋11月号)が波紋を広げ、さらに岸田首相の総裁選公約である金融所得課税の強化先送りなど、岸田政権の経済政策は発足早々、動揺してい
View Article