日米の女性エコノミスト2人の優劣
米側は恐怖の夏を予言 日銀総裁に意欲を持っていたか、持っているとされる日本の大学教授(元日銀審議委員)と、ファイナンシャル・タイムズ(FT紙)著名コメンテーターが同じ日(14日)に、大きなコラムを2つの全国紙に掲載しました。いずれも女性ということもあって、日米2人の主張を比較してみる気になりました。 フォルハー氏(Fortune flickr)、白井氏(慶応大HP)=編集部...
View Article世界大動乱と地球崩壊の時代が進む
外交も政治も経済も 一つ一つのニュースを追ったり、論評していたりしても、世界で何が起き、世界がどうなるのか分からない時代になってきました。メディアや論壇はもっと大きく、目を見開いて、今、起きている国際社会の分裂、激変、激動を掘り下げて考える必要があります。 はむぱん/写真AC(編集部)...
View Article世界的投資家ジム・ロジャーズが予言する日中韓の未来
南北朝鮮の統一もある 米国を代表する世界的投資家といえば、ジム・ロジャーズ、ジョージ・ソロス、ウオーレン・バフェットらです。その一人、ロジャーズの中国、南北朝鮮、ロシアなどについての長期的な見通し、さらにトランプ米大統領、安倍首相に対する評価は、日本で語られているのとは全く違う見解です。 ジム・ロジャース氏(Gage Skidmore/flickr=編集部)...
View Article戦争発言の丸山議員は計算済みの売名
図に乗るから黙殺に限る 北方領土、竹島問題を解決するには「戦争しかない」と発言した丸山穂高議員(NHKから国民を守る党、以下N国)は、計算づくでしゃべっているのでしょう。ネットで調べると、議員の座右の銘は「誠意、万策に勝る」だそうです。今後、これを「悪名は無名に勝る」と、書き換えるべきでしょう。 衆議院インターネット中継より:編集部...
View Article世界大戦前夜に似る異常な経済摩擦
金融緩和より金融軍縮会議を 世界貿易、国際金融は異常な、異様な事態に陥っています。「第二次世界大戦(1939-1945)前夜」に似てきたとの声も聞かれます。世界大戦に突入するのを防ぐため、ワシントン海軍軍縮会議(1921)、ロンドン海軍軍縮会議(1930)が開かれ、海軍力を制限(戦艦の増強競争の抑制)する条約を結びました。そうした歴史を思い起こす必要がある時です。...
View Articleゴーンに続く西川日産社長の辞任の失態
指名委員会も役立たず 再建の功労者と言われたゴーンが逮捕、起訴、裁判を待つ最中に、後任の西川社長が不透明な役員報酬受け取りを追及され、辞任に追い込まれました。「日産はどうなっているのか」というイメージ・ダウンがしばらく続くでしょう。 日産サイトより:編集部...
View Article小泉進次郎を首相に推す世論の軽さ
人気と政策能力は別物 安倍政権の改造内閣で小泉進次郎氏(38)が環境相に抜擢されました。組閣後の世論調査(日経)で「次の首相にふさわしいのは誰」と聞くと、小泉氏が20%でトップ、安倍首相が16%で2位でした。8月末の調査では29%、安倍氏が18%でしたから、人気では断然、他を引き離しています。...
View Article元日銀副総裁が金融緩和策で古巣に警告
バブル崩壊で日本は08年超える打撃 米国の中央銀行である連邦準備制度理事会(FRB)が、トランプ大統領の強引な圧力に屈して、渋々、政策金利を0・25%下げました。10人の理事のうち3人が反対票を投じました。さらに金利を下げることには、慎重論がもっと強いようです。大統領は「根性なしで先見性がない」と、ツイッターで露骨な批判、暴言を吐きました。...
View Articleカネばかり食う高コスト社会の到来
効果が不透明な費用の増大 おカネをやたらと食う、重いコストがのしかってくる、というニュースが連日、流れてきます。以前は、需要超過でインフレ圧力がかかりやすい「高圧経済」の時代が続きました。それに代わって最近は、「高コスト社会」の到来と呼んだほうがいいような時代になったと思います。...
View Article絶句と驚愕の関電会長らの金品受け取り
原発の置かれた状況を忘却 関西電力の会長ら20人が地元の原発関連企業から、高浜町の元助役を経由して、多額の金品を受け取っていました。この報道に接した時、ぎょっとして、何事かと理解できませんでした。記者会見などで事実関係の一端が明らかになってくると、「絶句、驚愕、にわかに信じがたい」の感想がよぎりました。...
View Article混乱する軽減税率と新聞の歯切れの悪さ
高所得層ほど得する矛盾 消費税の税率が1日、10%に上がりました。混乱を招いている軽減税率(8%)の導入は、公明党と新聞業界が固執し、安倍政権を動かしたからです。ですから、軽減税率に関する報道は、流通現場の混乱、消費者の戸惑いがもっぱらで、本当に軽減税率が国民のためになるのかという問題提起がありません。 NHKニュースウェブより:編集部...
View Article電力業界は金品受領の全面禁止の宣言を
信頼回復には荒療治が必要 関西電力の会長、社長ら20人が原発所在地の地元企業を資金源とする不透明な金品を受領していた問題で、調査報告書を公表しました。さらに詳しい調査をするために、社外の弁護士で構成する調査委員会を新設するとのことです。 記者会見する関電の八木会長(左)と岩根社長(NHKニュースより:編集部)...
View Article結愛ちゃん虐待死の養父に死刑を
遺棄致死でなく遺棄殺人罪に 船戸結愛ちゃん(Facebook) 「パパ、ママ。許して下さい」と悲痛の叫びをノートに書き残した船戸結愛(ゆあ)ちゃん(当時5歳)の虐待死事件を扱った東京地裁で、検察は養父に懲役18年を求刑しました。甘すぎる。15日の判決では、これをさらに減刑するでしょう。甘すぎる。...
View Article村上春樹がノーベル賞を逃す非文学的理由
反イスラエルが尾を引く? 2009年、エルサレム賞授賞式でスピーチを行う村上氏(Wikipediaより:編集部) 村上春樹が今年もノーベル文学賞を逃しました。有力候補と言われ続けて、何年になるのでしょうか。ある理由から今後もまずないと思います。私は6年前と3年前の2度、同じような主旨で、同氏がなぜノーベル賞から見放されているかを書きました。...
View Article新聞閲読はたった10分が2割という危機
ネットは2時間が2割 秋の新聞週間に合わせて行った全国世論調査を、読売新聞(10月14日)が大きく掲載しました。朝日新聞による慰安婦、原発のねつ造、誤報批判がもう収まったとの判断も手伝ったのか、新聞報道が最も信頼が高く正確で、インターネットには偽の情報(フェークニュース)がよく流されるとし、新聞の存在価値を強調する形になっています。 ※新聞はどう見られているのか?(編集部撮影)...
View Article五輪マラソン札幌で日本の優柔不断
自主的な決定が望ましかった 東京五輪の花であるはずだったマラソン(及び競歩)の会場が札幌に移ることになりました。国際オリンピック委員会(IOC)が東京の酷暑を懸念し、やはり酷暑のドーハの世界陸上で棄権者が続出したことで、会場変更を決断しました。...
View Article時代に遅れる司法が招く児童虐待死
社会常識を反映する判断を 船戸結愛(ゆあ)ちゃんの虐待死事件で、東京地裁は養父に懲役13年の判決(10/15)を言い渡しました。判決は「過去の同種の事件の中で最も重い事件だ」と位置付けながらも、結果は甘すぎる。「悲惨、残酷な児童虐待なのに、刑はなぜこんなに軽いのだろう」と、疑問を持った人は私ばかりでないでしょう。 ANNニュースより:編集部...
View Article意味不明の任命責任を追及する野党
新聞論調も空疎で空回り 菅原経産相が地元事務所による贈答品の提供、秘書の香典持参などで、公職選挙法違反の疑惑を問われ、辞任しました。メロン、カニ、香典などの提供で閣僚ポストを棒に振るなんて、ばかばかしい。この程度の人物がなぜ閣僚になれたのか、有権者はあきれています。 辞任した菅原氏とお詫び会見する安倍首相(政府HPより)...
View Article原発水没を教訓にしなかった北陸新幹線
「まさか」が大事故を招く 集中豪雨をもたらした台風19号を忘れたかのように、秋晴れの日も戻ってきました。私の目に焼き付いて離れないのは、北陸新幹線の多数の車両が整然と並んで水没していた光景です。水没する前に、なぜ車両基地から退避させなかったのか。JR東日本の危機管理意識を検証する必要があります。 NHKニュースより:編集部...
View Article国会議員こそ必要な共通学力テスト
選挙に勝つ能力と政治的能力は別 閣僚の相次ぐ辞任、失言などをめぐり国会で集中審議が行われました。安倍首相は「任命責任は私にあり、国民に陳謝する」、「辞任した閣僚は自身の責任において、説明されるべきだ。命令はしない」と、答弁しました。追及する野党は新しい材料を突きつけることもなく、実りのない論戦でした。 法務省サイト、政府インターネットテレビ、文科省YouTubeより:編集部...
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